気ままな文章。

思ったこと、考えたことをそのまま。

理想を語ることができる若者

前回の記事より↓

 皆が

「社会をよりよくするためには?」と

いろんな問題を考える。

自分の専門外でも関心を持って考える、意見を言う、行動する。

一人一人に具体的に起こせる行動はなくても、

それだけで確実に

社会を、世界を、変えていく動きになるはず。

 

また、

「自分に関係ないことなんてひとつもない

どんなに関係ないように見えても

絶対ほそーくは自分にも関わることだ」

たぶんこれも事実だし、

だからやっぱり

なるべくいろんなことに関心を持って、学ぶべきだよなあ

なんて思ったりもする。

 

でも

確かにそうなんだけど、それが理想なんだけど、

何事にも関心を持っているなんて

無理なことではあるよね。。。

 

それが全員出来るのであれば

民主主義は完全形を保てるのだろうけど、

民主主義の間違い?欠点?は

皆がみんな、自我と問題意識をもてる完璧な“市民”

であるわけがないということ。

 

上にあるような理想を考えていた頃

友達にアフリカについて意識調査された。

クイズ形式だったのだけれど

正直、全然知らないことばっかりで、

なんとなくで答えたらまあまあ合ってたけど、

高校生では世界史もあんまり勉強してないし、

うーーーーんやっぱり

全てに関心を持ってなるべく知識を持つことは難しいなあ

と実感させられたのでございました。

 

まあ全部知ってるなんてことが無理なのは当たり前だからね、、

そういう機会に自分の無知に気づいて、

関心と知識を蓄えていけばいいんだと思います。

 

なんだか前段が長くなりましたが、

今回は「理想」について書きたくて。

 

理想と現実とは別物ではないのだから、君が理想をもっている、それを失うことなくもち続けているというそのことだけで、それは十分に現実的な力として、この世界の根底で確実に働き続けているんだ。むろんすぐになんか実現しないさ。だって、世界にはこれだけの人々がいるんだもの。

でも、君が理想を失わないのであれば、いつかは必ず実現するんだ。 「いつか」って、いつなのか。そんなこと知る必要はないと、正しい仕方で理想をもっている君なら、わかるはずだ。  ―「14歳からの哲学」P97

 

浪人し始めてからのいろんな経験を通じて、

実際の社会ではどんな課題があるのか、

その中でどんな活動をしている方々がいるのか、

中高一貫校の狭い世界にいたときにはあまり立てなかった視点から

もっと広い世界を今は見ている気がします。

(これは浪人生だろうが大学生だろうが同じことではあると思いますが)

だから興味関心が広がっちゃうのは必然で、

でも、じゃあ

一人しかいない私には

その中でなにができるのかなあ、なんて思っちゃう。

 

理想の社会を語ることはできても、

自分が生きている間にそんな社会が実現するわけないよなあ、、

なんて思ったり。

 

でも、

上の引用を読んでくださったと思いますが、

なにか具体的に成果を出せなかったとしても、

多分、

理想をもって行動しようとしただけで

確実になにかをもたらしたことになるんじゃないかな。

例えば、そういう理想・理念を誰かに伝えることができた、とか。

 

よく

理想があって、「社会を変えるぞ!」と思えるのは若者の特権で、

大人になって社会に出ると、社会の複雑さに挫折する

なんて言われる。

しかも、今の若者は現実的で夢がないとか。

私が大人になったとき、何を考えてるかはわからないけど、

どうせ挫折するだろうから…どうせ実現しないから…なんて今は思わないで、

とりあえずは若者特権を駆使して

理想に向けてこの歳なりの今できる最大限をやっていきたいな。